新じゃがのおいしい季節になりましたね。
我が家では先日、長女の幼稚園で親子じゃがいも掘りがありました。おいしそうな新じゃががたくさん採れたので、子どもたちの大好きなマッシュポテトフライを作りました。
今回は新じゃがについて、普通のじゃがいもとの違い、新じゃがの栄養素、おいしい新じゃがの選び方、保存方法とともに我が家で大人気のマッシュポテトフライのレシピをご紹介します。
レシピは難しい工程はなく、クッキーを作るような感じなので、お子さんと一緒に楽しく作っていただけると思います。ぜひ新じゃがのことを知って、親子で楽しく食育してみませんか?
新じゃがとは?
普通のじゃがいもは、春に育てられ秋に収穫したあと、貯蔵庫で熟成させてから出荷します。そのため水分が程よく抜け、ホクホクした食感を楽しめます。
一方新じゃがは冬に育てられ、春に収穫されたじゃがいものことを指します。みずみずしく皮が薄いため、皮ごとおいしくいただけるのが特徴です。
新じゃがの栄養素
新じゃがの主成分はでんぷんですが、そのほかにもさまざまな栄養素が含まれており、旬の今、積極的に食べていただきたい野菜です。この栄養は皮付近に多くあるので、皮は剥かずに食べることで多く摂取できます。また水に溶けだしてしまう栄養も多いので、ゆでるときは水からゆでる、さらに煮汁ごと食べられる調理法だと効果的に栄養を摂り入れられます。
ビタミンC
水溶性のビタミンでコラーゲンの生成に必要です。血管や骨、筋肉などを正常に保つ働きがあります。他にも日焼けを防いだり、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を高めるよう働きかけます。
ビタミンCは熱に弱く、加熱調理によって分解されてしましますが、じゃがいもなどのイモ類はビタミンCがでんぷんにより保護されているため、調理後も多くが分解されずに残ります。
ビタミンB1
ご飯やパンなどの糖質をエネルギーに変換するために必要な栄養素です。不足すると糖質をエネルギーに変換されにくくなり、疲労の原因になります。また皮膚や粘膜の健康維持にも必要です。
ナイアシン
水溶性ビタミンでビタミンB群の仲間です。たくさんの酵素を助ける働きをし、結果皮膚や粘膜を正常に保つ働きを助けます。またアルコール代謝にも関わっているため、アルコールをたくさん飲む人は積極的に摂り入れた方がいい栄養素です。
マグネシウム
骨や歯の成長や強化、維持に必要なミネラルです。カルシウムと関わりながら、たくさんの酵素の働きを手助けしています。血圧を下げたり、血栓を作りにくくする、また体内のミネラルバランスを整えるよう働きかけます。
カリウム
ナトリウムとバランスを取りながら血圧を調整したり、細胞を正常に保つよう働きかけます。ナトリウムを排出する作用があるため、むくみやすい方は積極的に摂ってほしい栄養素です。
おいしい新じゃがの選び方
皮にしわがなく滑らか
新鮮な新じゃがは皮が薄く滑らかで、水洗いしながら手でこするだけで皮がむけます
変色がないもの
表面が緑色になっている新じゃがを見ることがありますが、これは収穫前に太陽にあたってしまい緑化したものです。「ソラニン」や「チャコニン」という天然毒素が含まれていて、食べることで下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。芽の部分も同様なので、そういった部分は皮を厚めに剥きましょう。
新じゃがの保存方法
常温保存で日光を避ける
新じゃがは水分が多いので、購入してきたままのビニール袋などに入れて保存しておくと傷みやすいです。必ず袋から出して、新聞紙などで包み、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。低温に弱いので冷蔵庫には入れないでくださいね。また日光に当たることで緑化や芽が出る原因になります。日光を避けて保存しましょう。
保存期間は1週間を目安に
冬に収穫するじゃがいもと比べて水分が多いので、長期保存は向きません。1週間程度で食べてしまいましょう。
マッシュポテトフライのレシピ
じゃがいも 中2~3個
片栗粉 大さじ2~3※じゃがいも1個につき大さじ1
コンソメキューブ 1個
塩コショウ 適量
揚げ油 適量
1.新じゃがはよく洗って十字の切り込みを入れます。
2.じゃがいもに竹串がスッと入るくらいの柔らかさになるまで茹でます。
3.茹であがったら、キッチンペーパーなどの上にとり皮をむきます。
4.熱いうちにボウルに入れ、マッシャーなどでつぶします。
5.刻んだコンソメキューブ、塩コショウ、片栗粉を加え、よく混ぜます。
6.触れるくらいまで冷ましてから、麺棒で伸ばし、お好きな型抜きをしてください。
7.180度に熱した油でこんがりするまで揚げます。
8.油をきって出来上がり。
さいごに
味付けをしてから揚げているので、何もつけなくてもおいしく食べられます。味付けもカレー粉や青のりと塩、その他お好きなスパイスなどで変化をつけられるのも楽しくてよいですね。 型抜きが無ければ、包丁で切るだけでも大丈夫です。
じゃがいもをマッシュしたり、型抜きをしたり、お子さんでもできる工程が多いので、ぜひ一緒に作ってみてください。
コメント